6月3日六本木TOHOシネマにて早期公開していた「万引き家族」を一足先に観てきました。
結論、めっちゃ感動しました。本当にいい映画で多くの人に届いて欲しいと思いました。
なんか凄い賞とったらしいけど実際どうなんだろう?面白いのかな?
って思ってる人も少なくないはず。
観る前は少なくとも自分はそんな気持ちでした。
そんな人のために、あらすじから、この映画の凄さ・面白さ、感想まで簡単にまとめてみました。
どんなあらすじ?
犯罪で生計を立てる一家を描く作品。息子と共に万引きに精を出している日雇い仕事の男・治(リリー・フランキー)は、ある日、団地の廊下で凍えている少女・じゅりと出会い、彼女を家に連れて帰ることに。 体中傷だらけのじゅりの境遇を察した一家は貧しいながらも幸せに暮らし始めます。しかし、ある事件をきっかけに家族の隠された秘密が明らかになっていくのです……。
感想① 圧巻の演技
じわじわとボディーブローのように感動させてくれる本当にいい映画でした。
日本を代表する演技力の化け物たちが勢ぞろいしているだけあって感情移入もバッチリ。120分があっという間でした。
バベルやキャロルなどで主演を務めたケイトブランシェットが
「今後私たちが“あの演技”をしたら、安藤サクラの真似をするわ」
という会話を交わしたんだとか。
“あの演技”のことはここでは深く触れませんが、すでに観た人ならきっとわかるはず。最後の安藤サクラの迫真の演技のことですね。
『 #万引き家族 』の演技はカンヌで絶賛されました
安藤サクラ 母になり、仕事することに「罪悪感を感じていた」 https://t.co/RVtic3EEbu pic.twitter.com/xUiEoGB29X
— BuzzFeed Japan (@BuzzFeedJapan) 2018年6月8日
また、リリーフランキーもくそやばバケモノでした。
以下引用。
「『そして父になる』の時に希林さんがリリーさんに『あんたみたいなのが出てきたら、私たち俳優は困るのよ』と言っていました。どういうことかと言うと、『プロじゃない』というスタンスを確保しながら、『なにもしないことが映画においては一番強い』という一番難しいことをさらりとこなしてくる。彼はまさに “バケモノ”なんです」。
『そして父になる』がハリウッドでリメイクされることになり、是枝監督はその映画を手掛けるスティーヴン・スピルバーグに会いに行ったが、そこでも開口一番にリリーの話題を切りだされたとか。「最初にスピルバーグ監督と握手をして座ったあと、『彼は一体何者だ?役者なのか?』と聞かれました。あのスピルバーグから見ても、リリーさんの有り様は異質だったらしくて。僕は、『彼はイラストレーターで、エッセイも書いていて、お芝居もするけど、役者じゃないのかもしれない』と言いました。そういう不思議なところがリリーさんのおもしろさだと思います」。/引用元
スピルバーグから見ても異彩なんですね。
引用元の記事にも書いてあるように、異常なまでに自然体なんですよね。演じてないことを演じているというかなんというか。本当にすごい。
感想② 強いメッセージ性
また、演技もさることながら、非常にメッセージ性の強いストーリーで、とても考えさせられました。
多少ネタバレしちゃいますが、万引き家族は安っぽい感動ストーリーではありません。
「虐待された少女」を軸に、物語が展開され「家族とは何か?」「親とは何か?「愛情とは何か?」を訴えかけるちょいと重めの社会派ドラマです。
ポップなドラマと思いきやそこには深い問題提起がありました。
この記事を書こうと思った理由でもあるんですが、つい先日、こんなニュースがありましたね。
◎「おねがい ゆるして」と書いた結愛ちゃんは、どうやったら救えたのか
自分にも5歳の息子がいて、そんな年頃の子どもが、一生懸命「ゆるして」と書いたと思うと、涙が止まりませんでした。
しかし、悲しむだけで終わらせず、どうしたら良かったのか?を考えました…https://t.co/EmKycBJzxL pic.twitter.com/ajG98CgMkQ
— 駒崎弘樹@障害児保育スタッフ募集中 (@Hiroki_Komazaki) 2018年6月7日
このニュースを聞いた時、いつもの感覚と全然違ったんです。
いつもなら、「あぁまた酷いことがあったんだな」くらいだったんですが、何かうごなかければという思いに駆り立たせられました。それはきっとこの万引き家族を観た後だったからでしょうか。
映画の内容とかぶる部分があり自分にもできることはないかなと考えた末の行動がこの記事を書くことでした。
深くは語りません。というか、僕には語れません。笑
観れば何が言いたいのか、何と無くわかると思います。
ぜひ劇場へ足を運んでみてください。
万引き家族が受賞した「パルムドール」ってすごいの?
この映画が話題になったきっかけでもある「世界三大映画祭」の一つでもある「カンヌ国際映画祭」のパルム・ドール(最高賞)について触れたいと思います。
世界三大映画祭とはカンヌ、ベネチア、ベルリンのことです。
あなたもよく聞くであろう「アカデミー賞」は実はここには入りません。
細かい違いでいうと、三大映画祭は公開前に、アカデミーは公開後に開催されます。楽しみ方が違ったりします。話脱線するから戻します。
アカデミーはアメリカのハリウッドで作られた映画のみ対象とした祭典なのです。
端的に言えば、アカデミー賞はハリウッド映画しかオスカー(いっちゃん凄い賞)をとることができないないってことですね。
ハリウッド映画以外の映画が獲れる賞は「外国映画賞」みたいなくくりになります。
だから日本映画がオスカー像を手にすることは仕組み上あり得ないんすね。フランス映画やインド映画やドイツ映画が同じくオスカーをとることはありえないわけです。
ただ、三大映画祭は違います。
各国の映画を映画界の有識者が評価していくわけなので、日本映画でもいっちゃん凄い賞を取る可能性があるわけです。
で、万引き家族はその三大映画祭の「カンヌ国際映画祭」でいっちゃんすごい賞の「パルムドール」を見事獲ったわけです。
賞をとったから偉いわけではないですし、必ずしも面白いわけではないですが、客観的にこれはすごいことですよね。
最後に
何も考えずにこの記事を書き出しましたが、うまくまとまりません。
要するに言いたいことは、「映画面白いからぜひ観てください」ということです。笑
では。
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